ボトルに不可思議な言語が書いてあるのを見たことがあるかと思います。
AOC、AOVDQS、VDP、VDT、DOCG、DOC…
この示すのは全てワインのランクつまりワイン法、格付けなのです。
今回は格付けに関して一部ご紹介したいと思います。
【ワイン法・格付け】
そもそもワイン法とはワインの品質を保証するためのもので
その中の格付けが上のものほど品質が高いといえる指標になるものです。
そのため格付けのランクにより市場の価格は大きく異なってきます。
また気になる味わいに関して格付けが上だからといって味わいがいいものかといわれると…
一概には言えるものではないかと思われます。
作られた年によっても大きく異なりますし、後継の生産者が異なればまた味わいが変わってくることもよくあることです。
しかし市場はこの格付けによって動いてるといっても過言ではありません。
以前一部を取り上げましたフランスのメドック格付けは代表的なボルドーの格付けのひとつです。
(過去のブログ。メドック格付け一級 ラフィット、ラトゥール、オーブリオン、マルゴー、ムートン)
フランスでは地域によって格付けがされており以前取り上げましたマルゴーやムートンなどの格付け1級を
筆頭にメドック格付け1~5級などあり、また地域によってその格付けは異なってきます。
一級であると数十万するものから五級ですと数千円など(種類にもよりますが)
フランスだけではなく、イタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガルなども数多く制定されています。
【しかし何のためにワインのワイン法・格付けを決めたのでしょうか】
理由としては偽造防止のため。
ワインは嗜好品であり古くから飲まれており、その土地それぞれにより味わいが異なります。
品質のよく評判のいいワインであれば人気で高値で取引されることもあります。
しかし、中にはその評判にあやかって劣悪なワインでその名前を語ったモノが多く出回ることがあります。
それを防止するために作られました。
もうひとつは、その土地土地の伝統や個性、味わいを守るために作られたといわれています。
格付けには生産者の細かい情報など明記する義務があり、その厳しい審査を通って初めて名乗ることができます。
そのためそのワインはそこで造られた唯一無二のワインとなります。
また、このワイン法・格付けの制定により
上記で述べましたようにやはり市場価格は格付けが握っている部分が大多数あるため
生産者意識の向上にも一役買っていることもあると思われます。
ワインを選ぶ際にはこのワイン法を理解して様々なワインボトルのラベルを確認すると大体の高い理由やランクなどのわかるようになります。
このワイン法や格付けを知ることにより、一層ワインを選ぶ楽しみが増えてきます。
次回は更にワイン法・格付けに関して深く掘り下げて行きたいと思います。
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