人間は厳しい環境下に置かれると自然とその環境に適応して強い身体に進化していきます。
ワインも実は一緒なんです。
ワインとはブドウから作られています。
その年のブドウの良し悪しでそこから作られるワインの味わいは大きく変わってきてしまいます。
その良し悪しを決める要因としては挙げられるのは降水量です。
雨が多い年は地中に十分な水分があるために樹の根がその水分を多く吸い上げ成長していきます。
そして果実には十分な水分を多く含み、中には破裂してしまうほど水分を吸収することもあります。
そのブドウで作ったワインはとてもみずみずしいワインになります。
また、逆に雨が極端に降らなく少ない場合は樹の根が水分を吸い上げられずに果実になれずに枯れてしまいます。
その年はブドウが十分な収穫できずに不作な年になってしまいます。
つまり良いブドウを収穫するには、降水量がやや少なく肥沃な環境に置かれたブドウが適している言われています。
何故ならばブドウの樹はより地中に栄養分を探しに根をはり、その限りある栄養分から果実になろうとするため味わいに凝縮感や複雜味が現れます。
味わいの複雑味には樹齢も大きく影響してきます。（ここは別の機会にご説明致します）
更に、ブドウの味わいには気温も大きく影響しており、昼夜の寒暖の差が大きい程ワインの味わいにメリハリをつけ深みのある味わいに成長させます。
グレートヴィンテージと言われる年に関しては降水量や気温が大きく影響していることも1つの大きな要因としてあげられます。
ワインショップに足を運んだ際には、その年は雨が多かったな、寒かったな、と想像してワインを選んでみるとワイン選びも更に幅が広がり楽しくなるはずです。
是非、グラスを傾けながらその年の出来事など思い返してみてください。
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