今回ご紹介するのは個人的にも大好きな国です。
栽培面積において右に出るものなし、情熱の国
スペイン ~ SPAIN ~
【ワインに関するスペック】
年間生産量:3430万hℓ
年間消費量:1015hℓ
栽培面積:103.2万ha
主要栽培ぶどう品種:(栽培面積順)
【黒ぶどう】テンプラニーリョ,ボバル,ガルナッチャティンタ,モナストレル,ガルナッチャ
【白ぶどう】アイレン,マカベオ,パロミノフィノ,ベルデホブランコ,モスカテル
主要栽培地:リオハ,リベラ・デルドゥエロ,バルデペーニャス,カタルーニャ地方
【概略】
スペインは酒精強化ワインであるシェリーで有名な国。
ワインに関しては様々な民族の文化の影響を得て今に至ります。
その起源は紀元前1100年頃ブドウ栽培は伝わり紀元前200年前にはローマ人によりワイン造りは盛んになりました。
7世紀に入りアルコールを禁止されているイスラム教徒の侵略によりブドウの生産は停滞しつつもその他の使用によりブドウ栽培は続けられておりその際に得たものは蒸留技術でした。
その後、キリスト教徒の国土回復運動の成就により一気にワイン作りは活気を取り戻し、
1500年年代にはアンダルシア地方のヘレスで生産されて【シェリー】がイギリスに輸出され
1800年代にはイギリス全土でシェリーは人気を博して世界へ広まっていきました。
ワインはというと19世紀にはフィロキセラの進出により行き場をなくしたフランス人醸造家がリオハなどのスペイン北部に渡りワインに従事しその際に受け継がれたワインの技術が現在のスペインワインでも大きく貢献しています。
栽培する土地に関して
様々な土地の特徴を兼ね揃えている国であり、様々な特性を持ったワインを生み出します。
土地の例を挙げると中央原地帯のラ・マンチャでは赤い粘土質、アンダルシア地方では石灰質の土壌、プリオラートのストレート土壌、
カナリア諸島のランサローテ島には火山灰土壌など様々な土壌が存在しています。
全体的には温暖な気候でありますが、海岸地域の穏やかな気候に比べ内陸地の乾燥した寒暖さのある気候も様々なワインを生み出す要因となっています。
北部:海洋性気候
東部:地中海性気候
南部:大陸性気候
ワインの種類に関して
スペインと言えば【シェリー】(シェリーに関しましては別項目でご紹介いたします。)
その他ですとカヴァ【cava】も有名です。シャンパーニュと同じ製法を使用した瓶内二次発酵を行ったスパークリングワインです。
スティルワインではスペインの土着品種を使用した単一品種のワインが多く出回っており、現在の日本ではBALといわれるところでテーブルワインとして多く飲まれています。
まだまだご紹介したいことは山ほどありますが、次回は格付けや熟成による名称の違いなどをご紹介したいと思います。