スペインのシェリー、ポルトガルのポートワイン、そしてマディラワイン
このワインは全て酒精強化ワイン別名フォーティファイドワインといいます。
上記で挙げたワインは ３大フォーティファイドワイン と呼ばれ世界で有名なワインです。
フォーティファイドワインについてご紹介いたします。
醸造の過程でアルコール分40度以上、中には80度近いブランデーなどのアルコール（酒精）を添加することによりアルコール分１５度～２２度までに高めたワインを言います。
なぜそのようにアルコール度数の高いものを添加するのか？
そのようなワインが造られる背景としては、温度が高いとされるヨーロッパ南部ではワインを保管するにあたり多くの問題がありました。そこでアルコール度の高いものを添加することにより味わいに特徴を持たせ、
長期で保存できるようにするために作られたのがこのワインの理由です。
このフォーティファイドワインの中には甘口・辛口と分けることも出来ます。
その方法としてはアルコール（酒精）の添加のタイミングです。
甘口の方法としては発酵前の果汁、もしくは発酵途中にアルコール度数の高いブランデーを添加することにより酵母の働きがとまりそれ以上発酵しないため糖が残り味わい甘みが出てきます。
また、辛口の方法としては甘口とは逆に発酵後にアルコールを添加します。すると糖はすでに分解されており辛口の味わいとなります。
この飲まれるタイミングとしては食前酒や食後酒として飲まれることが多いです。
とくに甘口の場合は食後に飲むことによって、より満足感を得ることが出来ることや
食後デザートと一緒に召し上がることが多いです。
その他にフランスでは甘口の中にも【ヴァン・ド・リキュール(V.D.L)】【ヴァン・ド・ナチュレル(V.D.N】があります。
【ヴァン・ド・リキュール（Vin doux liqueur)】とは発酵前の果汁にアルコールを添加した後に更に発酵させる
中でも有名なのがピノー・デ・シャラントやフロック・ド・ガスコーニュがあります。
【ヴァン・ド・ナチュレル（Vin doux naturel)】とは発酵途中にアルコールを添加する
