最近はめっきり寒くなって来まして、今まではスッキリとしたスーパクリングなどが美味しかったですが、
徐々に秋に近づくに連れて赤ワインが合う様になってきてますね。
なぜか・・・・・やはり気温もそうですが料理も大きく影響するかも知れません。
寒くなってきますと皆さんで集まって鍋料理や濃い味わいのお肉料理などが美味しく感じてきます。
よく一般的に言われるのが料理の色とワインの色を合わせるのがセオリーと言われます。
濃い味わいの濃い色の料理には色が濃い赤ワインを合わせると最高のマリアージュとなります。
是非参考にしてみて下さい。
さあ、前回に引き続きのワインを語るにあたってのシリーズの『スティルワイン編』です。
スティルワインとは・・・・
ブドウ果汁または破砕したブドウ果実を醗酵させて二酸化炭素による発泡をしていないワインをいいます。
「 Still Wine 」 の 「 Still 」とは「 静か 」つまり発泡性が無いことを指し示します。
一般的に言われるワインをいい、その種類では赤ワイン・白ワイン・ロゼワインがあります。
それぞれに関して一般的な事を簡単にまとめました。
赤ワイン
色:赤紫~淡い紫色
味わい :濃く、渋みがある。
合う料理 :お肉料理など味色合いが濃い料理と合わせる。
製造方法 :黒ブドウを主に使用しており、更に赤い色素(アントシアニン)や渋み成分(タンニン)を
多く含む果皮や種を一緒に漬け込んで作られます。5-15日間程かけて糖分を
アルコール発酵によりアルコールに変換します。その際の醗酵温度は25-30℃にもなります。
温度やアルコールの度数により色合いや渋み成分の抽出がかわり味わいに影響を与えます。
ブドウ :黒ぶどう(カベルネソーヴィニヨン、メルローなど)
白ワイン
色:黄色~薄黄緑色、
味わい :酸味がありスッキリとしている、中には蜂蜜のような甘いものも。
合う料理 :魚料理、エスニック料理など
製造方法 :赤ワインとは異なり、白ブドウで作られることが多く色素や苦味成分などの果皮や種は取り除か
れ果汁のみで作られます。醗酵の温度も違い15-20℃と低めでさらに時間も短い。それはワイン
自体の香り成分が揮発しなようにするために低く設定されています。
ブドウ :白ブドウ(シャルドネ、ソーヴィニヨンブランなど)
ロゼワイン
色:淡い赤色~橙色
味わい :まさに赤ワインと白ワインの味の中間でスッキリとした中に渋みがある
合う料理 :すっきり感が強いがコクと渋みを併せ持つ為、中華料理など
製造方法 :ロゼワインには大きく分けて3種類ほどあります。
- セニエ法:赤ワインと同じように黒ブドウを使用して果皮や種を一緒に醗酵させるが、かすかに色味がついた時点で果汁だけを取り出し醗酵を行う。
- 直接法:黒ブドウを原料として白ブドウと同様な作り方を行うと破砕、圧搾する際に果皮からでる果汁に移る色がロゼとなり醗酵、熟成させる。
- 混醸法:赤黒ブドウと白ブドウが混ざった状態で赤ワイン同様に醗酵させる。
ブドウ :黒ブドウ、白ブドウ
この三種類が代表的なスティルワインと呼ばれるものです。
まだまだ、醗酵の方法や醸造の方法などがありますが概要ではこのような内容です。
次回もまだまだ掘り下げていきたいと思います。